新大関朝乃山が実戦不足に不安も…無観客が追い風になるか
ようやく大関としての“デビュー戦”を迎えられそうだ。
3月場所で大関昇進を決めた朝乃山(26)が24日、NHKの相撲番組にリモート出演。7月場所に向け、すでにぶつかり稽古などを始めていると近況を明かした。
「(実戦稽古不足は)不安だけど、7月場所があると思って稽古していかなければいけない」
そんな朝乃山の追い風になりそうなのが、7月場所の無観客開催だ。本人はテレビで、「無観客になるかどうかはわかりませんが」と話していたが、協会はすでにその方向で調整している。3月場所同様、静寂の中での本場所ということだ。
観衆の声援は力士の力にもなれば、プレッシャーにもなる。朝乃山は後者の側面が大きい。本人もかねて、「僕はメンタル面が強くない」と自分の弱点を理解している。大関昇進を決めた3月場所は11勝4敗。本来の大関昇進目安は「三役で3場所33勝」であり、12勝なら基準に届くはずだった。しかし、それに“王手”をかけながら13日目、14日目に連敗し、この時点で12勝は消滅。千秋楽で大関貴景勝に勝ったことでその内容が認められ、なんとか昇進を勝ち取った。