瀬戸大也を水連が聴取…メダリスト=聖人君子という勘違い
何のための「呼び出し」なのか。
不倫問題で世間を騒がせている競泳の瀬戸大也(26)が12日、都内で日本水泳連盟の倫理委員会から事情聴取を受けた。同連盟は13日に臨時常務理事会を開き、処分の有無などについて検討するという。
瀬戸による白昼の不倫劇を報じたのは9月24日発売の週刊新潮だった。テレビやスポーツ紙で大きく取り上げられ、瀬戸夫婦は連名で謝罪。所属先のANAは契約を解除し、夫婦で出演していた「味の素」のCM動画は公式HPから削除された。瀬戸自身は東京五輪競泳日本代表の主将とJOCの「シンボルアスリート」を辞退する意向を日本水泳連盟に伝えた。
しかし、そもそも不倫は、妻や子供に対する裏切り行為かもしれないが、犯罪ではない。「火遊び」を理由に水連が瀬戸を呼び出すのはどうしてなのか。
■スポンサーへの気遣い
「ひとつにはスポンサーに対しての“気遣い”ですよ」というのは、ある競技団体の元幹部だ。
「日本水連には、同水連、水泳日本代表だけでなく、競泳、水球、アーティスティックの各日本代表にもスポンサーがついている。その数は全部で約20社もあり、瀬戸を切ったANAは水泳日本代表のオフィシャルスポンサーにもなっている。コロナ禍により、どの企業も業績は厳しい。来年の五輪も開催できるかわからない。契約を解除したい企業は少なくないと聞いている。だからこそ水連は瀬戸の不倫問題について、しっかり対応しています、という姿勢をスポンサーに見せなければならないのでしょう」