南野に復調の兆しも…久保はミス連発でベンチ要員に逆戻り
日本代表MFの南野拓実(25)は、英プレミアのリバプールにアタッカーとして加入した後、盤石3トップのサラー、フィルミノ、マネの牙城を崩せず、ベンチ外に格下げの危機を迎えていた。
日本時間10日の欧州CL・ミジュランド(デンマーク)戦が転機となった。インサイドMFとして先発フル出場。90分の総走行距離は11・65キロに達し、さらに今季のリバプールで最多となる<37回のプレッシング>を記録。クロップ監督に「適応性があってとても良かった」と高評価された。
そして同14日午前1時30分キックオフの国内リーグ・フラム戦である。
ベンチスタートの南野は後半からインサイドMFに起用され、攻撃陣の一翼を担いながら守備では自陣左右両サイドまでカバー。1―1のドロー決着となった試合でアピールに成功。地元各メディアから「ミナミノが新しい居場所を見つけた」とベタボメされた。
対照的だったのが、スペインのビリャレアル所属の久保建英(19)である。同14日午前0時15分キックオフのべティス戦に先発し、起用された右サイド以外にトップ下や左サイドでもプレーしたが、得意のドリブル突破は鳴りを潜め、さらに単純なパスミスを連発して後半13分、ベンチに連れ戻されてしまった。久保は、戦線離脱中のエースFWパコ・アルカセルとFWバッカが復帰した瞬間、ベンチ要員に逆戻りするのは自明の理。
上がり目の南野に対して落ち目の三度笠状態の久保。明暗クッキリだ。