PGAもトランプにソッポ 全米プロを所有ゴルフ場から変更
当然の「処置」だ。
10日、全米プロゴルフ協会(PGA)は、2022年のメジャー大会「全米プロゴルフ選手権」の会場を、トランプ大統領が所有する「トランプ・ベドミンスター」から変更することを発表した。
PGAのセス・ウォーCEOはAP通信の電話取材に対し、「私たちは政治的局面にいる」「私たちはメンバー、試合、使命、ブランドを担っている。それを守るための唯一の正しい行動は、撤退することだった」と、語っている。
原因はもちろん、6日に起きたトランプ氏の支持者による連邦議会議事堂の一時占拠事件だ。支持者や警察官の計5人が死亡するに至った前代未聞の惨劇は、直前にトランプ氏がホワイトハウス近くで支持者に対し不正選挙を訴え、議事堂行きを扇動したことに始まる。
トランプ氏とPGAの確執は今回だけではない。5年前もPGAは「トランプ氏のイメージがスポンサー獲得の障壁になっている」とし、17年のWGC(世界ゴルフ選手権)の会場から、同氏所有の「トランプナショナル・ドラル」を除外している。
この時、PGAは「我々は政治面で中立の立場だ。大統領選に関わったこともないし、関わりたいとも思わない」と主張していた。
米史上最悪の大統領となったトランプ氏は現在、19カ所のチャンピオンシップコースを保有しているが、人気も価値も大暴落必至だ。