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佐々木裕介フットボールツーリズム アドバイザー

1977年生まれ、東京都世田谷区出身。旅行事業を営みながらフリーランスライターとしてアジアのフットボールシーンを中心に執筆活動を行う。「フットボール求道人」を自称。

タイ・フットサル界のスーパースターは後世への道標になれるか

公開日: 更新日:

 今季はUAE開催の予定ではあるが、いまだに大会詳細が発表されていない状況だ。

 スパウットは当面、今季残りシーズンを精鋭揃うチームメイト達と切磋琢磨しながら、周囲からの信頼を得なければならない立場にある。

■5試合目にして何とかもぎ取った取った初ゴール

 1月15日、Fリーグ公式戦アウエーで行われたYSCC横浜戦の後半だった。自陣でボールを奪取して運び上がった名古屋FP笠井大輝のシュートのこぼれに上手く反応し、スパウットは待望の来日初ゴールを決めた。 しかし、この得点シーンが、この試合の彼の最初で最後のハイライトだった。仲間との連携は皆無に等しく、ミスを連発した彼の表情からも「上手くいかない」という感情が滲み出ていた。

 筆者が今まで見てきた鮮やかで、時に憎たらしく思えた彼の印象とは遠く懸け離れた姿だった。

 初ゴールをベンチで称える仲間達の祝福にワイ(先方への敬意を込めて両手を合わせるタイ式挨拶)を持って返す姿からも、どこかまだ<ヨソ者>感が抜けずにいる自らの心情が、見え隠れしていたようにも見えた。

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