「橋本聖子会長」誕生で露呈…組織委理事会は単なるお飾り
波乱なく、あっという間に承認された。
18日、橋本聖子五輪相(56)の会長就任を正式決定した東京五輪・パラリンピック組織委員会は、同日の正午すぎに理事会を開催。候補者検討委員会によって推薦された「橋本案」を1時間足らずの会議で認めると、それを受けての動きも早かった。午後2時すぎに開いた臨時評議員会で、橋本氏を会長就任の前提となる理事に選任。わずか20分の早業で、午後4時すぎに始まった2回目の理事会はたった数分で「橋本理事」の会長就任を正式決定した。
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女性蔑視発言で辞任した森喜朗前組織委会長の後任を巡っては、「政府の介入」「密室人事」と批判が噴出した。橋本氏は世界からNOを突き付けられた森前会長の「娘」を自任。院政の懸念も指摘されているにもかかわらず、理事会も評議員会も紛糾することなく終了。「全会一致」で混迷の幕を引いた。