遠藤航を欧州メディア絶賛の凄み 五輪代表OA枠に太鼓判
欧州でプレーしている日本代表組の中で最も評価が高いのが、独ブンデスリーガ1部シュツットガルト所属の日本代表MF遠藤航(28)である。
知名度ではスペインのMF久保建英(19)、英プレミアのMF南野拓実(26)の後塵を拝しているが、地元メディアから「彼は彗星のように世界レベルまで急成長。移籍金も2億円から10億円に急騰した」(ビルト紙)と絶賛されている。
守備的MF(ボランチ)を主戦場とする遠藤のストロングポイントは「デュエル(1対1など球際の争い)の強さ」だ。ドイツでは「デュエルモンスター」というニックネームで呼ばれている。
身長177センチ、体重76キロ。屈強な外国人選手と比べると体格的に見劣りするが、体幹の強さ、読みの鋭さ、判断の速さ、ポジショニングの妙で相手攻撃系選手からボールを奪い、そこから攻撃の起点として機能してきた。さらに「ゴールとアシストに関与するプレー」が増え、これが評価急上昇につながった。
第23節のシャルケ戦(2月27日)では2ゴール2アシストの活躍で5―1の圧勝に貢献。老舗専門誌「キッカー」での「MVP」に選定された。元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう言う。