香川真司がギリシャで“戦力外”の深層 移籍7試合目で初先発
ギリシャ1部PAOKに新天地を求めた元日本代表MF香川真司(31)が、3日の国内カップ戦準々決勝のラミア戦(第2レグ)に移籍7試合目にして初先発を飾った。
トップ下に入った香川は、積極的にボールを呼び込みながら高い技術とスキルを武器に攻撃を組み立てた。
最大の見せ場は前半14分。自ら左サイドに展開した後、折り返しをペナルティーエリア内で待ち構えてシュートと見せかけ、相手のマークを外してから後方の味方選手に絶妙パス。シュートがゴール左にズドンと決まり、試合は香川のギリシャ初アシストで1―1のドロー決着。2試合合計6―3でPAOKの準決勝進出が決まった。
それにしても、チーム内で実力も実績もケタ違いなのになぜ、香川は国内リーグ戦ではベンチ要員に甘んじているのか?
「独ブンデスリーガのドルトムント、英プレミアのマンチェスター・ユナイテッドといった名門移籍を仕掛けた大物ドイツ人代理人のクロート氏と離れたことが大きい。2019年8月にスペイン2部サラゴサに移籍する際、香川はスペイン人のカナーレス氏と代理人契約を交わした。もしクロート氏ほどのやり手だったら、PAOKとの契約条項に<リーグ戦70%以上の試合出場><その中で50%以上の先発><ゴールとアシストで高額出来高>といった保証を盛り込んだことでしょう」(サッカー関係者)