阪神開幕投手は藤浪に!矢野監督が“仰天指名”の狙いと思惑
この人にしては思い切った決断だ。
阪神の矢野監督は26日のヤクルトとの開幕戦(神宮)の先発に藤浪晋太郎(26)を指名。8日までに本人に伝えた。
阪神には昨年11勝の勝ち頭・西勇輝(30)がいる。2年連続3度目の開幕投手が濃厚だった右腕はキャンプ中に腰を痛め、一時投球練習を控えた後、2月23日にはぜんそくの症状が悪化。治療と検査のため帰阪した。3日から一軍練習に合流し、今季初実戦となった5日のソフトバンク戦に先発。3四球を出すも、2回1安打無失点とソフトバンクの猛打を抑え、内定していた開幕投手に変更なしと思わせた。
しかし在阪のテレビ局の関係者は、「矢野監督はずいぶん前に開幕戦は藤浪と決めていたようです」と、こう言う。
「西が万全な状態なら開幕は100%決まりです。しかし、キャンプ中の離脱で調整が遅れ、26日の開幕に間に合わなくなった。普通なら青柳や秋山が代役を務めることになるのでしょうが、彼らで勝ってもチームやファンに与えるインパクトは大きくない。一方、キャンプから好調の藤浪で開幕戦をモノにすれば、最高の復活劇になる。黄金ルーキーの佐藤輝(近大)の一発が飛び出せば最高です。佐藤の花火がなくても藤浪の白星だけでチームは間違いなく勢いづく。2月第4週に阪神OBの関本(賢太郎)さんが、テレビやスポーツ紙で『開幕投手は藤浪がおもしろい』と語っていた。関本さんは矢野監督や福原投手コーチとは仲がいい。その頃にはもう聞いていたのかもしれません」