FW鈴木武蔵が語る「“個性”を愛し自分らしく生きて」
「周りと同じ色になりたい」と漆黒の肌を恨んで涙した少年は、サッカーを通して人間的にも成長を遂げ、今では「他人の色に染まらず、自分らしく生きていきたい」と胸を張る。身長185センチの頑強なフィジカル。50メートル5秒台の俊足。ジャマイカ生まれの万能型ストライカー鈴木武蔵(ベルギー1部・KベールスホットVA所属)にリモートインタビューした。
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――2019年3月に日本代表デビュー。SNSに「あの見た目で日本代表なんてインチキ」という投稿があり、「サッカーで見返すしかないですからね。お父さんの血がなかったら日本代表になれてなかったと思いますし、ハーフである事、日本という素晴らしい国で育った事に感謝してます」と切り返しました。
「最初はショックで落ち込みました。でも、自分の言葉で“自分の思い”をストレートに表現すべきと思いました。多くの人から応援メッセージを送っていただき、自分は“一人ではない”ことを実感できた瞬間でした」
――ジャマイカ人の父と日本人の母。6歳までジャマイカで育ち、00年2月に移住。群馬の小学校で「フライパン」「ハンバーグ」とからかわれ、サッカー少年団で「汚いからパスは出さない」と言われた。