大谷好調を支えるタブレット 打席ごとにチェックする中身
エンゼルス・大谷翔平(26)が日本時間9日のブルージェイズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。相手の先発右腕ストリップリングから一回の第1打席ではカウント1―2から外寄り低めの変化球に手を出して空振り三振。3―3の同点で迎えた二回の第2打席は2死一塁から初球の変化球を強振したが、打球は野手の正面を突き、一塁ライナーに倒れた。
大谷は、この試合の前まで6試合に出場し、20打数6安打の打率3割、2本塁打、3打点。好スタートを支えているのは入念な準備だ。
大リーグでは現在、映像分析が徹底されており、各球団とも試合中のプレー動画を逐一、確認できるシステムを構築している。多くの選手が投球や打撃フォームの確認に利用しており、大谷も最大限に活用してきた。
しかし、一昨年に発覚したアストロズによるサイン盗みの再発防止、3密を避けてコロナ感染拡大を防ぐため、MLBでは昨季、試合中のビデオルームの使用を禁止した。これまで映像の確認を怠らなかった選手にとっては死活問題だ。大谷が昨季、打率・190、7本塁打、24打点と極度の打撃不振に陥ったのは、打席に入る前のルーティンを満足にできなかったことも原因のひとつだという。