ミラン長谷川唯の芸術的ゴールが五輪メダルを手繰り寄せる
女子日本代表「なでしこジャパン」(世界ランク10位)が11日、新国立競技場でパナマ女子代表(同59位)と対戦。FW菅沢優衣香(30=三菱)のハットトリックなど7―0で圧勝した。
スタメンには、海外組から大黒柱のFW岩渕真奈(28=アストンビラ)ら5人。イタリアの名門ミラン所属で9日にチームに合流したばかりのMF長谷川唯(24)も先発メンバーに名を連ねた。
なでしこは左右両サイド攻撃と中央突破を効果的に織り交ぜ、終始パナマを圧倒した。前半16分に右SB清水梨紗(24=日テレ)が代表35試合目にして、後半16分にはMF杉田妃和(24=INAC神戸)が同20試合目にして、仲良く代表初ゴールを叩き込んだ。
圧巻ゴールが生まれたのは2―0で迎えた前半32分。まだ時差ボケも抜けていない長谷川である。
相手ペナルティーエリア内でこぼれ球が転がってくる。前にはGKとDFが計4人。瞬時に状況を把握した長谷川は、利き足ではない左足で<ピッチとボールの間に突き刺す>チップキックを選択。フワリと浮かせたボールは懸命にジャンプしたDFの頭上をわずかに越え、右サイドネットに吸い込まれた。