巨人にリリーフ強化のトレード情報 防御率ガタ落ち大慌て
4月30日からのゴールデンウイーク期間は2勝2敗1分けだった巨人。先月27日のデビュー戦で右アキレス腱を断裂した新外国人テームズは米国に帰国したものの、絶好調のウィーラーが14試合連続安打をマークし、6日現在、打率.476。新助っ人の離脱を補って余りある活躍でカバーしている。首位阪神とは3ゲーム差で膠着状態が続く中、原辰徳監督(62)が不安視しているのは、リリーフ陣だという。
■デラロサ離脱中、ビエイラ登録抹消…
巨人のチーム防御率はリーグ3位の3.15。先発は2.99で同2位なのに対し、救援は3.49で同4位。開幕守護神のデラロサが米国市民権取得手続きのために離脱中。代役を務めていたビエイラは3日の広島戦で連打を浴びて登録を抹消された。その広島戦は、1点リードの九回に4投手が登板。5日の広島戦で原監督は鍵谷に3連投を命じた。執念の継投で白星をもぎ取ってはいるが、さる球界関係者がこう言った。
「昨季まで強固だった救援陣が安定感を欠くための苦肉の策です。昨季の防御率が1.00だった左腕の中川にしても、今季は2.25と絶対的なセットアッパーではなくなっている。FA1年目で防御率が36.00と先発落第の烙印を押された井納を緊急昇格させたのも、中継ぎ陣強化のため。それだけ苦しいことの裏返しでもある。ゴールデンウイークは何とかやりくりしながらしのいだが、原監督は本来、こういうバタバタした継投を好まない。『鍵谷は今日はまた頑張ってもらおうと思った』と言ったように、今や勝利の方程式の中心にいる鍵谷と変則左腕・高梨はいずれもトレードで加入。巨人はこの2人のような掘り出し物を探すべく、イースタン、ウエスタンの各二軍戦視察のために担当者が飛んでいます」