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松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

大谷翔平なぜ“アクセルべた踏み”なのか 8年前の会見に糸口

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■横断歩道ソロリの横綱

 彼はなぜアクセルを緩めないのだろうか?

 あれは忘れもしない(いつのことだったろう?)日ハムのスカウトに「少しでも長く現役でプレーしたい」と明かしてから8年、ひと通りのケガもし、手術もした今年の開幕、彼は会見で表明した。

「スポーツをやってる以上ケガのリスクはあります。それでも力いっぱいプレーするのがいいかなと思います」

「かなと思う」が口癖だから少しボカしたように聞こえるが、彼は力を出し惜しみして永らえることを快しとしない方へ舵を切ったのだ。だからますます初球からバットをブン回し、特大ホームランでもボテボテゴロでも全力で走り、三振を取るべく「ウリャァッ!」と剛速球を投げ込む。

 そんなよしなさいって。信号青になったら、左右確認して、それでも危なくないのを横断歩道で旗振る(都知事に似てる)みどりのおばさんに「気をつけて渡りましょ?」と言われたらソロリと渡り、それでもしょっちゅう転んでは保健室に駆け込んで赤チンヨ~チン塗ってもらって傷がカサブタになって乾いて自然に取れた頃に、ド~レと出てきて千切っては投げ千切っては投げ「次こそ競技人生を懸ける」の大安売り。そんな大谷翔平をワシらは応援したいかどうか、白鵬を例に出さなくてもお分かりいただけよう?

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