IOCは人命無視の“ぼったくり集団” 五輪に固執はカネのため
世界中で新型コロナウイルスが蔓延している。日本はコロナ感染で、東京や大阪など10都道府県に緊急事態宣言が発令されている。世界でも、米国、イスラエルなど、ワクチン接種が進んだ国は沈静化が見られるものの、東南アジアでは再び感染拡大の傾向が見られるなど決して収まった状況ではない。
にもかかわらず、IOC(国際オリンピック委員会)は7月23日からの東京五輪開催の姿勢を崩していない。
コロナウイルスは世界各地で異なった異種株が発生している。従来よりも感染力が強く、病状も深刻化させる変異株もある。仮に東京五輪を開催すれば、これらさまざまな種類の異種株が日本国内に広がり、世界に蔓延させる可能性があるだろう。
そもそも五輪をなぜ、今夏に開催しなければならないのか。
日本国内では五輪で景気刺激をしたいという考え方があったが、外国人は無観客の方針が固まったため、この考えは消えた。
ロイター通信は5月中旬に実施した企業調査で、五輪に対して「中止」が37%だったのに対し、「再延期」32%、「開催」30%だったと報じた。毎日新聞の世論調査でも「中止」は40%、「再延期」は23%。つまり、6割以上が今夏の五輪開催に反対している。