バッハ会長「何が何でも五輪」の裏には豪華なおもてなし?

公開日: 更新日:

■オスロはIOCのタダ酒要求に反発し招致辞退

 ヒントになるのは、2022年冬季五輪の本命都市とみられながら、14年10月に突然の辞退を表明した北欧の都市オスロ(ノルウェー)の例だ。当時、オスロが辞退した理由として4000億円余りに上る巨額の開催費用が挙げられたが、辞退の理由はそれだけではない。ノルウェーメディアが<IOCがタダ酒と国王主催のパーティーを要求>と題し、IOCがオスロ招致委に提示していた「豪華接待要求」の内容をすっぱ抜いたのだ。

「IOCが提示していた7000ページにも及ぶ要求項目の中には、ノルウェー王室とIOCメンバーの面会を求める内容や、IOC専用車と専用道路の準備、IOCが利用するホテルには果物とケーキを必ず差し入れること、競技期間中はIOC専用ラウンジにワインとビールを用意することなど、細かく書かれていたようです。この報道にノルウェー国民が怒り、『招致活動をすぐに止めろ』となったようです」(スポーツ紙記者)

 世界中がコロナ禍で出入国管理を厳しくする中、五輪であれば自由な出入国の大義名分も立つ。自粛生活に飽きたIOC委員が「東京に行ったら、久々に豪華な接待が受けられる。フジヤマ、ゲイシャを思う存分楽しむぞ」などと考えても不思議ではないが、今以上に日本国民の怒りを買うのはまず間違いない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”