上田綺世は東京五輪の先に「5大リーグで活躍」の夢を見る
そして直後の7月にユニバーシアード(ナポリ)で頂点に立つと、大学サッカー部を退部して鹿島入りを決断。
「大学生でコパに選ばれたことでプロ行きがスムーズになった。最終的には海外で活躍したい」と意気込んだ。
鹿島では当初プロの壁に苦しんだが、2年目の2020年は26試合10ゴールと2ケタ得点をマーク。ザーゴ前監督からも「彼はケガがなかったらエベラウドと同じ得点数(18点)を稼げた」と非凡なセンスを高く評価された。
迎えた東京五輪イヤーの今季。クラブとU-24代表の両方でエース級の働きが期待されたが、今季開幕の清水戦で負傷。3月のU-24アルゼンチン2連戦も棒に振った。
4月に復帰して順調に得点を重ねたものの、信頼してくれたザーゴ前監督が解任。後を引き継いだ相馬直樹監督からも重要戦力と位置付けられたが、自身はまたもケガに悩まされた。
「状態が上がってきてはケガという連続だった。ケガをしないこともいい選手の1つの条件」と本人は先発でフル稼働できないことに苛立ちを募らせた。