上田綺世は東京五輪の先に「5大リーグで活躍」の夢を見る
それでも5月30日の川崎戦でようやくスタメンに復帰。今季6点目をマークし、弾みをつけて2020年12月の国内組合宿以来の五輪代表活動に戻ってきた。
今回は、東京五輪メンバー18人決定前のラスト合宿。オーバーエージ枠は吉田麻也(サンプドリア)ら守備陣でFWはUー24世代だけで挑むことになったものの、FW争いは激戦だ。
上田が鹿島で苦しんだ半年間には、1つ年上の前田大然(横浜)がJ1・9得点とブレイク。彼と同じ大阪出身の林大地(鳥栖)もチーム快進撃の原動力になっている。同い年の田川亨介(FC東京)も好調をキープしていて、実績優位の上田といえども、安泰というわけではない。
「大然君はスピード、大地君は背負うのがうまいし、亨介は抜け出しとか自分にないものを持っている。それをできるだけ盗んで引き出しを増やしたい」
語気を強める上田は、3日の日本代表戦の出番はなかったが、ガーナ、ジャマイカとの2連戦で進化した自分自身を示す覚悟だ。
その先にある東京五輪に出場し、メダル獲得を果たせば、欧州挑戦の道も開けてくるだろう。