ウガンダ選手団の1人「再陽性」で分かった東京五輪PCR検査の盲点
土台が崩壊しつつある。
空港検疫で先月19日に新型コロナウイルス感染が確認された東京五輪ウガンダ選手団の1人が、PCR検査で再び陽性となった。10日間の隔離療養を経て、今月1日に陰性となり、大阪府泉佐野市の事前合宿に合流。しかし、3日の検査で再陽性が確認されたのだ。
再陽性の原因のひとつは死滅したウイルスが体内に残り、それがPCR検査で反応したことだという。
泉佐野市は厚労省から「二次感染のリスクが低いため、新たな隔離の必要はない」と説明を受けたというが、政府や大会組織委員会から明確なアナウンスはない。
東京都内の新規感染者はいまだ増加傾向。ただでさえ五輪開催へのアレルギーが強い中で、国民は「陽性」というワードに敏感に反応する。「陽性者を野放しか」と批判の声も上がり、検査の結果が余計に不安をあおる事態になっている。
東京五輪関係者は毎日PCR検査を行うことから今回のような再陽性者が判明するが、それもあくまで「再陽性者の中には二次感染リスクが低い人もいる」というだけの話。しかも、感染が1回目か2回目以降かで対応は大きく変わる。