東京五輪は“無法地帯”開催へ一直線!「濃厚接触者も出場可能」ならルールはなし崩し

公開日: 更新日:

 東京五輪開幕まで3週間を切り、海外選手団の入国が本格化している。今月1~4日の4日間で18の国と地域から約400人が来日する予定だが、東京のコロナ感染者は増加傾向。さまざまな種類の変異株の持ち込みも懸念されており、「ザル」と酷評されてきた水際対策や入国後の感染対策はより厳しいルール作りが求められている。

 しかし、IOCや政府、組織委はその手綱を締めるどころか、緩めるつもりのようである。

 今もなお、選手が濃厚接触者に認定された場合の出場可否についてのガイドラインは完成していないが、先月30日、野党とのコロナ対策合同会議の際に内閣官房担当者が「濃厚接触したということで14日間隔離してしまうと、試合に出ることができなくなってしまう」と、濃厚接触者の隔離免除を検討していることを明かした。しかもその理由が「五輪は4年に1度の大会で、選手が一生懸命努力を重ねてようやく東京大会に来られた方々」だというから、聞いて呆れる。

 今年3月のバドミントン全英オープンでは、インドネシア選手団が乗ったイギリス入国時の航空機にコロナ感染者が同乗していたことが判明。英国政府の規定で10日間の隔離が必要となり、全選手が棄権を余儀なくされた。1試合も出場することなく、自国へトンボ返りした選手もいた。現在開催中のウィンブルドンでも、ヨハンナ・コンタ(英=世界ランク31位)が、チームメンバー1人にコロナ感染者が出たため、濃厚接触者に認定されて棄権した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した