引退の松坂大輔が恩師・小倉清一郎氏に語った監督就任への意欲「ボクは野球でここまで…」
残した偉業を挙げればキリがない。
7日に今季限りでの引退が発表された西武の松坂大輔(40)は、横浜高のエースとして1998年に甲子園春夏連覇をノーヒットノーランで達成。西武では1年目に16勝を挙げ、高卒新人としては実に45年ぶりとなる最多勝を獲得した。06年に移籍したレッドソックスでもルーキーイヤーにいきなり15勝、チームのワールドシリーズ制覇に貢献するなど、まごうことなき「怪物」だった。
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横浜高の野球部長として、松坂の才能を見いだし、徹底的に鍛え上げた小倉清一郎氏が言う。
「今朝10時半に本人から『小倉さんには一番、お世話になりました。本当にありがとうございました。引退します』と電話をもらいました。古巣の西武に戻った20年から右手がしびれるようになり、同年7月に頚椎の手術を受けたものの、快方に向かわなかった。右手の指の感覚がなくなり、コップや皿を持ってもそれを落としてしまう、と言っていた。そこまでやったんです。『もう野球からはすっぱり足を洗って、のんびりしろよ』とねぎらったら、『いや』と即座に否定された。『ボクは野球でここまでこさせてもらいました。野球界に恩返しがしたいです』と、将来のコーチ、監督就任に意欲を見せていた。今は本当にお疲れさまでしたと言いたいですね」