白鵬の12連勝を支えてしまった対戦相手“無策玉砕”の不甲斐なさ
強い――というより、相手が弱すぎるだけだ。
初日から12連勝と波に乗る横綱白鵬(36)。15日は御嶽海を相手にすらせず、いとも簡単に寄り切った。
まさに快勝に次ぐ快勝だが、今の土俵で目立っているのは白鵬の力量ではなく対戦相手の不甲斐なさだ。
この日の白鵬は常套手段の張り手をせず、「攻めより守り」と言わんばかりの立ち合い。一方の御嶽海は横綱を警戒しすぎたのか、持ち味の強い当たりは鳴りを潜め、正直に組み合ってしまった。こうなると、技術で勝る白鵬に勝てるわけがない。
御嶽海は四つでも強いとはいえ、そもそも押し相撲の力士。白鵬は今場所通じて自分から攻めておらず、受け身の相撲が目立っていた。そんな横綱に自分から四つ相撲を挑んだのだから、負けて当然と言えよう。
白鵬の連勝は対戦相手の無策にも支えられている。