【ゴルフ】松山英樹「地の利」生かせずメダル逃す…コロナ感染以外にも敗因が
大会期間中は、「ショットとパットがよくなれば」と気乗りしないコメントばかり。試合後は、「パットを決められず悔しさしか残らなかった。メダルを取りたいという思いは強かった」と振り返ったが、五輪に思い入れがあったかは疑問だ。
前回リオ五輪は資格がありながら、現地流行の「ジカ熱」を理由に欠場している。
それに今大会もD.ジョンソンらトッププロが過密スケジュールを理由に米ツアーを優先して相次いで欠場。さらにコロナ感染によりJ.ラーム、B.デシャンボーも来日しなかった。トッププロが集結するメジャーとは顔ぶれもレベルも違っていた。
ちなみに、金メダルのシャウフェレは父親が十種競技のドイツ代表に選ばれながら、交通事故で出場できなかったこともあり、父親のためにもぜひ東京五輪に出場したいと、前々から熱心だった。
松山はメダル候補に挙げられ、周囲の期待に応えるように東京五輪に出場したが、主戦場はあくまでも米ツアーだ。今週はメジャーに次ぐ規模の「WGCフェデックスセントジュード」に出るため、月曜日午前の飛行機ですでに渡米した。これから迎えるプレーオフ3戦を勝ち抜き、ボーナス1500万ドル(約16億5000万円)を手にするフェデックス年間王者のほうが五輪のメダル獲得よりも、よっぽど大事なはずだ。直前のコロナ感染もあったが、五輪へのモチベーションが上がらなかったのもメダル逃しの原因かもしれない。