ルール違反で参加資格はく奪 柔道ジョージア2選手の東京タワー出没の“後始末”【画像あり】
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は7月31日、ジョージアの柔道男子選手2人について、ルールに違反して観光目的で選手村から外出したことが確認されたとし、大会参加資格証をはく奪したと発表した。開幕後のはく奪は今回が初めて。関係者によると選手2人はそれぞれ、決勝で阿部一二三選手と大野将平選手に敗れた銀メダリストだが、メダルの剥奪にはならず、すでに日本を出国しているという。
日刊ゲンダイは29日、問題となった“夜遊び”の様子について、以下のように報じている。
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「ガタイのいい外国人がワイワイやってるな、ひょっとして東京五輪の関係者なのかな、と思ってよーく見たら、2人がジョージアの公式ユニホームを着ていたんでビックリ! そろって首から銀メダルを下げて、東京タワーをバックに写真撮影してましたよ。彼ら、選手村から出ていいんでしたっけ?」
27日午後11時ごろ、東京タワータクシー乗り場近くで目撃されたのは、男子柔道ジョージア代表のバザ・マルクベラシュビリ選手とラシャ・シャフダトゥアシビリ選手(写真)。連れの女性が自撮り棒にセットしたスマホを構え、銀メダリストの雄姿をカシャカシャ撮っていたという。66キロ級のマルクベラシュビリは25日の決勝で阿部一二三選手に、73キロ級のシャフダトゥアシビリは26日に大野将平選手に敗れた。
5人ほどの一行には、昨年10月に現役引退したジョージア出身の元小結・臥牙丸にウリふたつの大柄男性もいたが、真偽は不明だ。
バブル崩壊は必然
それにしても、外部との接触遮断が売りのバブル方式は一体どうなっているのか。選手らの行動範囲は競技会場、練習会場、選手村に制限されている。ほかを動き回る場合は大会組織委員会に活動計画書を提出し、許可を得る必要がある。
マルクベラシュビリに至っては、試合終了後48時間をとうに経過。帰国の途に就いていなければおかしい。組織委にジョージア一行の活動について質問したが、期限までに回答はなかった。
組織委の発表によると、1日以降の大会関係者の感染判明は累計169人(28日現在)。そのうち、選手村滞在者は19人で、選手17人が含まれる。こんな調子じゃ、バブル崩壊は必然だ。
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今回の処分について、ネット上では賛否両論が渦巻いているが、菅首相が繰り返し強調する「安全安心な大会の実現」のためのカギとなるバブル方式がまともに機能していないことは確かだ。