広島新庄、愛工大名電ともに初戦敗退…甲子園の結果は注目選手の評価に影響するのか
開幕2日目の11日は大忙しだった。なにせ今年の高校生は「不作」を通り越して「凶作」といわれる中で、注目選手が4人も出場したからね。
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第1試合の智弁学園(奈良)からは、「3番・左翼」の前川右京(左投げ左打ち)。この日は2つの内野安打だった。持ち味の長打が出なかったのは緊張が原因だろう。動きが硬く、スイングにも力みがあるように見えた。だが、遠くに飛ばせる力が備わっているのはこれまでのデータで十分分かっている。長打力は生まれ持った素質で、練習でどうにかなるものじゃない。どこの球団も指名候補リストには載せている。
その次は広島新庄(広島)対横浜(神奈川)だった。閻魔帳に名前があるのは2人。まずこの日、左翼手として出場した横浜の金井慎之介(左投げ左打ち)だ。投げては最速148キロとモノが良く、身体能力の高さが光る。ただ、最近は調子が振るわず、予選からあまり投げていない。打者で取るか、それとも投手で取るか、各球団の担当スカウトによって、意見が割れているようだ。俺の見立てだと……。