広島新庄、愛工大名電ともに初戦敗退…甲子園の結果は注目選手の評価に影響するのか
もう1人は広島新庄のエース右腕・花田侑樹(左打ち)。七回途中まで無失点の好投で、MAXは144キロ。スピードはもう少し欲しいところだが、故障明けだから仕方ない。投球フォームはスムーズで奇麗だし、しっかり体をつくっていけば将来が楽しみな選手だ。
そこから1戦を挟んで、第4試合の注目株は東北学院(宮城)に敗れた愛工大名電(愛知)の左腕エース田村俊介(左打ち)。担当エリア外の選手でナマで見るのは初めてだったけど、コントロールが悪く、ピッチングに関してはいまひとつかな。3番に入った打撃では八回に本塁打を打った。野手としての方に才能を感じたね。実際、打者としてリストアップしている球団の方が多いらしい。ピッチングはその日の調子ってものがあるから、担当スカウトに要確認だ。
■ゲタを履かせるケースは…
広島新庄も愛工大名電も前評判に反して初戦で甲子園を去ったが、それで彼ら注目選手の評価が下がることはない。逆もまたしかりで、どれだけこの大舞台で活躍しても、ドラフト下位候補から上位候補に格上げされることも少ないな。プロ野球は人気商売の面もあるから、地方球団によっては地元からスターが出たら評価にゲタを履かせるケースもあるが、それはマレだ。