著者のコラム一覧
菅野徳雄ゴルフジャーナリスト

1938年生まれ。岩手県出身。立教大卒。1964年からゴルフ雑誌の編集にたずさわり、中村寅吉をはじめ、河野高明、安田春雄、杉本英世、尾崎将司など、数多くのトッププレーヤーを取材。わかりやすい技術論と辛口の評論で知られる。「ゴルフ・トッププロのここを学べ」「ゴルフスウィングの決め手」「即習ゴルフ上達塾」などの著書がある。

JGAは日本ゴルフ界の発展を真剣に考え、本腰を入れて取り組んでいるのか

公開日: 更新日:

 今年の舞台は6986ヤード・パー71の琵琶湖CC。93年にも日本オープンが開催され、奥田靖己がジャンボに競り勝っている。そのときのほうがフェアウエーが狭くてラフも深かったので、ジャンボはドライバーをあまり使えず、持ち前のパワーを生かし切れなかった。

 今年は距離が短いのにフェアウエーを特別狭くしているわけでもなければ、ラフもたいして深くない。ラフに入れてもグリーンを狙えるので、ノリスのような飛ばし屋のほうが有利だった。

 優勝が19アンダーで、2位が15アンダー。10アンダーで6位だった。これはゴルファー日本一を決めるナショナルオープンのスコアではない。

■やさしくなった日本オープンのコース設定

 日本オープンは、日本のゴルフを統括する日本ゴルフ協会(JGA)の主催である。

 一体、何を考えて、こんなやさしいコースセッティングにしたのだろう。

 昔のほうがフェアウエーを狭くして、ラフを伸ばして、正確なショットが要求された。今はクラブの進化でボールは以前よりはるかに飛んでいるのにコースの距離は変わらず、コースセッティングがやさしくなるというのはどういうことなのか。

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