JGAは日本ゴルフ界の発展を真剣に考え、本腰を入れて取り組んでいるのか
今年の舞台は6986ヤード・パー71の琵琶湖CC。93年にも日本オープンが開催され、奥田靖己がジャンボに競り勝っている。そのときのほうがフェアウエーが狭くてラフも深かったので、ジャンボはドライバーをあまり使えず、持ち前のパワーを生かし切れなかった。
今年は距離が短いのにフェアウエーを特別狭くしているわけでもなければ、ラフもたいして深くない。ラフに入れてもグリーンを狙えるので、ノリスのような飛ばし屋のほうが有利だった。
優勝が19アンダーで、2位が15アンダー。10アンダーで6位だった。これはゴルファー日本一を決めるナショナルオープンのスコアではない。
■やさしくなった日本オープンのコース設定
日本オープンは、日本のゴルフを統括する日本ゴルフ協会(JGA)の主催である。
一体、何を考えて、こんなやさしいコースセッティングにしたのだろう。
昔のほうがフェアウエーを狭くして、ラフを伸ばして、正確なショットが要求された。今はクラブの進化でボールは以前よりはるかに飛んでいるのにコースの距離は変わらず、コースセッティングがやさしくなるというのはどういうことなのか。