オリ山本由伸が本音ポロッ! 援護に恵まれない自覚が生んだ“スミ1”完封劇
思わず“本音”が漏れたのも無理はない。
CSファイナル初戦でロッテ打線を9回4安打無四球完封に抑えたオリックスの山本由伸(23)。奪った三振は10、五回以降は1人の走者も許さなかった。
お立ち台では投球内容について聞かれ、「初回に先制点をもらえたので、それを守ろうと投げていたんですけど」と話したものの、続けて「途中から『もうちょっと点が欲しいなあ……』と思って」。ここまでしゃべった山本は、慌てたように早口で「何とか勝ちきれてよかったです!」と強引に締めた。
オリックスは勝ったとはいえ、打線はロッテ先発の石川にきりきり舞いさせられ、終わってみれば5安打1得点。山本が「もう少し点が欲しい」と言うのも納得だろう。
■おんぶに抱っこ
なにせ山本は2019年、そして昨季と援護の少なさに何度も泣かされた。特に19年は20試合に先発し、防御率1.95でも8勝6敗。その年の援護率は2.36。つまり、山本が登板する試合は平均して2点から3点の援護しかなかったということだ。昨季は同3.07と改善したが、これは規定投球回数に達した投手の中で最下位。援護が少ないという点ではそう変わりはなかった。