暴風下で出遅れた渋野日向子に聞かせたい 首位発進の青木瀬令奈と上田桃子の「風と戦い方」
【伊藤園レディスゴルフ】第1日
前日は腹痛で休養にあてた渋野日向子(22)。「体調は戻った」ものの、瞬間風速が17メートル近い暴風の中、ドライバーの飛距離を抑え、グリーンも低めの弾道で攻めたが「アゲンストの風の読みが甘かったり、パットも入ってくれなかった」ことで3オーバー32位と出遅れた。
多くの選手が強風に翻弄される中、首位発進はボギーフリーで4アンダーの青木瀬令奈(28)と上田桃子(35)の2人。
青木も上田も風は嫌いではないという。昨年の全英女子オープン6位の上田は「コースを広く見て、どこから打つのがいいのかイメージ力が出る。無理せずゲームメークできるのは自分のいいところ。(パーパットが)2、3メートル残っても、この風ならあるよね、と自分を許せるので落ちついてプレーできる」という。
一方の青木は「上州のからっ風」で有名な群馬の前橋出身。アマチュア時代は地元の河川敷コースでよく練習したという。その青木の口からも「イメージ」という言葉が出てきた。
「風の中のプレーはイメージだと思う。あそこに打てば、このぐらい流されると。風に逆らわないで打ち出すことが大事。想像力には自信があります」
2日目からは強い風は吹かないようだが、渋野には参考になるコメントだろう。