渋野日向子 米ツアー参戦への懸念は「言葉の壁」 宮里藍や畑岡奈紗、松山英樹も悩んだ
「これをもらえる日が来るとは……」
渋野日向子(23)は米女子ゴルフツアーの来季出場資格(45位まで)を争う最終予選会(Qシリーズ)を20位で通過。晴れてツアーメンバーになり、ツアーカードのレプリカを手にして喜びに浸った。
2019年の全英女子オープン優勝で得たメンバーの権利を放棄。遠回りしてつかんだ切符で来季からは米国を主戦場とする。
あるツアー関係者は「ツアーメンバーとして腰を据えて戦うので非常に楽しみ」という一方で、こんな懸念点を挙げた。
「渋野は全英女子に優勝しており、国内でもすでに6勝しているトッププロです。渡米すれば日本人キャディーと、最も信頼する女性マネジャーだけでなく、専属トレーナーやメーカーの担当者も同行するでしょう。渋野は同い年の畑岡(奈紗)の英語力に憧れていますが、常に『チーム渋野』で行動すれば、英会話は上達しません」
■先輩の助言
英会話といえば、渋野の所属先の先輩である宮里藍はQT(当時はクオリファイングトーナメント)をトップで通過し、06年から米国でプレーした。渡米前から英語を勉強していたのはそのためだ。2年目からは現在の夫である語学堪能なマネジャーがついたが、ツアー仲間と積極的にメールのやりとりをして、コースや現地情報を得ていた。