崖っぷち中田翔に巨人で一塁争う秋広が志願の弟子入りも…若手に構っている場合じゃない
巨人・中田翔(32)が秋広優人(19)と沖縄・石垣島で合同自主トレを行う。秋広が10日、現地で合流した。
異色の師弟コンビが誕生する。中田は昨季、8月に巨人へ電撃加入すると、34試合の出場で打率.154、3本塁打、7打点と期待外れの成績に終わった。それでも原監督は今季に向け、「一塁争い? 中田だって黙っていないでしょう。(暴力事件で巨人へトレードとなった昨季は)野球をやるような精神状態ではなかったのかもしれない」と期待を寄せている。
今オフに補強した新外国人野手2人はともに外野手。一塁はその中田を筆頭に、残留したウィーラー、中島、さらに今季から松井秀喜氏の背番号「55」を背負う若手の秋広らが争う。ライバルとなる高卒2年目の秋広から弟子入りを志願されたのだから、「何でオレ?」と中田が驚くのも無理はなかった。
秋広が成長すれば中田の居場所は…
「(中田に)守備のこと、打球の飛ばし方、姿勢について聞きたい」と話している秋広は今季の強化指定選手。元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチがトークショーで「若手が今のレギュラーをどかしていかないと強くならない。(秋広は)球団に『55番をつけろ』と言われて、つけるのだから、覚悟を決めてくれているんだろうなと思っている」とゲキを飛ばす有望株なのだ。
さるチーム関係者がこう言った。
「今ではすっかりおとなしくなったとはいえ、中田はもともと親分タイプ。19歳の若手に『教えてください』と自主トレを申し込まれて頼られること自体、悪い気はしていないはず。ただ、原監督に復活を義務付けられている背水の立場。はっきり言って若手に構っている場合じゃないのも確か。そもそも同じ一塁手だし、背番号55番ということで、秋広が松井のように成長してくれば、中田の居場所はなくなって、立場が危うくなるわけですから」
中田の年俸は3億4000万円から1億5000万円に大減俸。すでに、危うい立場だ。自身の復活は大前提として、さらに有望株を引き上げないといけないのは、難しい役割である。