ビジター10戦全敗、最短で4月中に自力V消滅? ダメ虎唯一の希望は佐藤輝明の本塁打王
「今月中にも自力優勝の可能性が消えるのでは?」
そんな声まで聞こえてきたのが今の阪神だ。
19日のDeNA戦に敗れ、開幕21試合で3勝17敗1分。ビジターは10戦全敗だ。2005年以来のペナントを夢見るファンの期待は早々に裏切られ、観戦の楽しみといえば、佐藤輝明(23)の豪快な一発ぐらいになってしまった。この日は3安打猛打賞。二回にはリーグトップタイに並ぶ5号ソロを放った。
佐藤は昨年、序盤に本塁打を量産。7月7日に20号を放ち、40本に届く勢いだったが、その後の失速で24本に終わった。今季は21試合で5号とは少ない気もするが、昨年は17試合目。大きくペースダウンしているわけではない。ならば、今季はどのくらいホームランを打ってファンを沸かせてくれるのか。
阪神OBの野口寿浩氏(評論家)はこういう。
「最低でも25本ぐらいは打つと思う。30本を超えるかどうかは配球の読み次第でしょう。今季も相手バッテリーは内角の速い球を使って攻めている。対戦相手にデータがあるように、佐藤にも相手投手や配球のデータがある。今季は配球を読んでヤマを張ることもできる。藤井一・二軍巡回打撃コーチとのフォーム改造が奏効し、打率は悪くない(19日現在.293)。それが気持ちを楽にしている点も大きい。昨季よりボール球に手を出すことも少なくなっている。3号を打った中日の大野のように、好投手でも制球ミスがある。それを逃さず捉えることができれば30本以上はいくだろう」