西武・森友哉が今オフFA市場で争奪戦に! 阪神が狙う「藤浪との黄金バッテリー復活」
「今オフのFA市場の目玉のひとりです」
パ球団の編成担当がこう言うのは、西武の正捕手・森友哉(26)のことだ。
大阪桐蔭から2013年ドラフト1位で入団。1年目から41試合に出場し、2年目にはレギュラーを獲得。プロ9年間で通算876試合に出場、打率.291をマークする「打てる捕手」は、順調にいけば8月中に国内FA権(8年)の取得要件を満たす(17年度に60日間の故障者特例を適用済み)。
今季は開幕直後にロッカールームで捕手マスクを投げつけた際に、右手人さし指を骨折。約2カ月間、離脱した。25日現在、打率.254、2本塁打、19打点と本来の実力には程遠い成績だが、最近5試合は打率.350と調子を上げており、後半戦の爆発が期待される。西武OBが言う。
■資金力がネックの西武は流出覚悟
「昨年の契約更改では5000万円増の2.1億円で単年契約を結びましたが、本人は球団の評価について『まあまあって感じ』と苦笑いを浮かべた。今季の成績次第では、FA権行使も視野に入れていると聞いています。西武も引き留めに全力を注ぐとはいえ、今年は森に加えて外崎修汰(29)、来年は山川穂高(30)が国内FA権を取得する。まとまった資金が必要になるだけに、他球団との争奪戦に発展した場合、流出を覚悟せざるを得ないでしょう」
西武のネックは資金力だ。今年6月、メジャー挑戦していた秋山翔吾(34)が日本球界復帰を決断。後藤高志オーナーは、親会社である西武ホールディングスの株主総会で株主から復帰の要望が出た際、「ぜひライオンズとして戻ってきてもらいたいというふうに熱望しております」と明言した。しかしながら、広島、ソフトバンクとの争奪戦で西武が秋山へ提示したのは、3球団の中で最も条件が低い2年契約。案の定、秋山は広島入りした。
「親会社はコロナ禍による損失が大きく、系列のホテルや建設会社を切り売りしている。球団も苦しい経営が続いており、今季前半戦の1試合平均の観客動員は12球団中11位の1万6219人と低迷。ない袖は振れないというわけです」(同)