日本女子ツアー会場は甘すぎる やさしいコース設定に慣れたら世界では戦えない
日本の女子ツアーは人気が高く我が世の春を謳歌している。
新型コロナのために韓国のトップクラスがひさしく来日できず、20歳前後の日本の若いチャンピオンが次から次へと誕生している。
しかし、日本から世界のメジャーに行くと予選を通るのも容易ではない。
古江彩佳が「スコティッシュ女子オープン」で優勝したが、今季からLPGAツアーで戦って経験値を高めていたから勝てたといってよい。
5月末の「バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー」は決勝で惜しくも敗れはしたけれど、米国のマッチプレーで決勝まで行く力があったからこそ参戦1年目に勝てたともいえる。
宮里藍は2006年にLPGAツアーカードを取得し、初優勝はメジャー昇格前の09年「エビアン・マスターズ」だった。宮里は米9勝挙げたが、初優勝まで4年近くもかかった。それだけ日本と米国のコースは難易度は違い、慣れるまで時間がかかったということだ。
ところが韓国の朴セリは、1997年にツアーカードを取得すると翌98年に「全米女子プロ」と「全米女子オープン」の2大メジャーをあっという間に勝った。