日本女子ツアー会場は甘すぎる やさしいコース設定に慣れたら世界では戦えない
朴セリの自伝を読むと、父親がタフなコースを探して連れて行き、ライの悪いところでボールを打つ練習をしたとあった。山の中の湖の砂浜でバンカーの練習をし、サンドウエッジの溝がなくなるまで練習したという話も出てくる。
日本の女子ツアーの試合を見ていると「良いスコアを出させるために試合をやっているのではないか?」と思うことが多い。ラフに入れても、ロフトの大きいウッドやユーティリティーでグリーンに止めるシーンをよく見かける。
ラフとは名ばかりで、簡単にグリーンに乗せることができたら、米国ではまったく通用しない。
ラフに入れたら、グリーン近くまでは何とか打てるけど、そこからどれだけピンに寄せられるかを女子プロにテストさせたり、最高のリカバリーショットをしても寄せワン確率は50%足らずにとどめてほしい。
LPGAツアーのグリーン回りを見ると、グリーン奥のラフを刈り込んである。スピンがかからずにオーバーすると下まで転がっていき、寄せワンの確率は非常に低い。
米国でグリーン奥のラフを刈るようになったのはタイガー・ウッズが登場してからだ。タイガーがプロ入りして最初の全米オープン会場はコングレッショナルCCだった。