ヤクルト村上に四球急増中…三冠王争い唯一接戦「打率」への影響と「4番の重圧」
もっか三冠王のヤクルト・村上宗隆(22)が2打席連発で試合を決めた。
首位攻防戦となった26日のDeNA戦の六回無死一、二塁で、大貫から先制3ラン。史上最年少で150号に到達すると、続く七回にも三上から47号ソロを右翼席に放り込んだ。4ゲーム差のDeNAとの直接対決第1ラウンドで見事に4番の仕事をやってのけた。
そんな村上は最近、四球が急増している。この日はなかったが、25日の広島戦は2敬遠、24日の同戦も2度の申告故意四球を含めて4つ。まともに勝負をしてもらえない打席が増えている。25日には3三振を食らっている。47本塁打、115打点はともにリーグダントツ。2冠は当確だが、.328でトップの打率は接戦だ。四球が増えると打撃は難しくなるのか。巨人、広島で打撃コーチなどを歴任し、岡本和の育成に尽力した内田順三氏がこう解説する。
「そんなことはないと思います。優勝争いをするチームの主砲は、どうしたって歩かされる。いい打者の証しとして受け入れることです。今のところ、村上から焦りは感じませんが、怖いのは4番として自分が決めないといけないと、焦ってボール球に手を出すこと。その昔、私が広島の打撃コーチだった頃、4番の栗原が不振にあえいでいたので、私がかつての三冠王で相手チームの中日・落合監督にアドバイスを求めたことがあります」