今季、阪神は23度のゼロ封負けを喫している。この日も、九回無死満塁の好機で1点を返すのがやっとだった。矢野監督は二言目には「打線が…」と嘆いてきたが、落合監督が率いていた当時の中日は極端な投高打低でもセの王者に君臨。4度目のリーグ制覇を果たした2011年のチーム打率は.228で12球団のワーストだった。超がつく貧打にも、「点を取られなきゃ負けない。そういうチームをつくればいいだけ」と意に介さず、「それが監督の仕事」と豪語した。
矢野監督はその「監督の仕事」がまるでできなかった。そんな指揮官が身を引くことも含め、来季の阪神には明るい材料しかない。