阪神極貧打線の“真犯人”は誰だ? 2試合連続、今季23度目の完封負けで球団ワーストまで「1」
「ドラマを起こす!」
8月上旬、阪神の矢野燿大監督(53)は奇跡の逆転優勝に向けて、こう意気込んでいた。
7月に14勝6敗と大きく勝ち越し、最大16あった借金を完済、貯金も作った。首位ヤクルトに追いつけ追い越せで勢いに乗っていたが、矢野監督が「ドラマ」とぶち上げた直後にチームはコロナ禍に見舞われるなど、ここにきて息切れ。24日、2位DeNAに2試合連続かつ今季23度目の完封負けを喫し、1963年の球団ワースト記録(24)にあと一つと迫った。記録更新は時間の問題だ。
現在3位の阪神はDeNAとのゲーム差が7に開き、最下位の中日にも3.5ゲーム差に迫られた。リーグ屈指の投手力を擁しながら、貧打が足を引っ張っているわけだが、打てない最大の要因は、助っ人の不振にある。
昨オフ、契約を更新したマルテとロハスは期待外れに終わりそうだし、途中加入したロドリゲスも現在、打率1割台に低迷。16日のヤクルト戦で2打席連続三振を喫して途中交代すると、翌日から3試合続けてスタメン落ちしている。今オフは助っ人野手のテコ入れが急務だ。