川崎春花19歳でのツアー&メジャー初Vに父の献身サポート “1年生”の勝利に「3つの要因」

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【日本女子プロゴルフ選手権】

 山下美夢有(21)のメジャー2連勝を阻んだのは、プロ1年生の19歳だった。

 昨年11月のプロテストに合格したばかりの川崎春花(19)は、通算12アンダーで首位に立つ山下とは4打差8位からの発進だった。前半は8番パー4で120ヤードをピッチングウエッジで打った第2打がカップインする幸運なイーグルを奪うと、混戦となったサンデーバックナインでは12番からの4連続を含む6バーディーと大爆発。今大会ベストスコアの64で回り、山下に3打差をつける大逆転優勝となった。

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 ツアー初Vがルーキーイヤーで公式競技(メジャー)というのは史上初。今大会の最年少(19歳133日)優勝であり、同期プロの中ではツアー最速V。さらに予選会からの出場による大会制覇も初と、まさにレコードラッシュだった。

「(優勝は)全然信じられない。うれしいです。このコースはプロテストに合格したので思い出があります。前半はバーディーチャンスを連続して外して苦しかったが、最後まで諦めずプレーしたら8アンダーだった。地元京都でたくさんの方が応援してくれたことが力になって優勝できたと思います」

 京都市出身。2003年5月生まれ。父と姉の影響で7歳からゴルフを始め、立命館中時代は「世界ジュニアゴルフ選手権フロリダチャレンジ日本予選大会」の女子14歳以下の部で優勝。日本代表としてアメリカで開催された本戦出場を果たし、4位入賞した。大阪学院大学高校時には20年全国高等学校ゴルフ選手権春季大会優勝。昨年はアマチュアで出場した日本女子オープン11位。11月のプロテストに一発合格し、今年3月に高校を卒業したばかりだ。

■何から何まで

 川崎が4年ほど前から通っている京都ゴルフスタジオの土手陸コーチは、今回の優勝はお父さん(太郎さん)の力が大きいという。

「お父さんもゴルフ好きで、スコア70台で回る腕前。春ちゃんのお父さんほど、娘のサポートに骨身を惜しまない人はいません。試合や練習の送迎はもちろん、スイングやゴルフクラブの情報を仕入れて、精査して、春ちゃんにどれが合うのか日々研究しています。僕にもクラブのことで相談をしてくれていて、シャフトとヘッドの組み合わせなどさせていただいています。春ちゃんが忙しい時は、お父さんがクラブを持ってきて、代わりにメンテナンスを依頼するほど、何から何まで面倒をみている。そんなお父さんに春ちゃんは思春期らしい態度を取ることもありますが、『実はお父さんにはとっても感謝しているんですよ』とこっそり教えてもらいました。仲良し親子です」

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