なぜ大谷翔平への死球が少ないのか? “札付き”2球団との対戦控え「気になるカラクリ」
打者としても一流のエンゼルス・大谷翔平(28)が今後、ぶつけられることはないか。
日本時間18日のマリナーズ戦を皮切りに、その後はいずれも中5日で登板するツインズ、アスレチックスはいずれも死球が多いチームだからだ。
各球団の総与死球はマリナーズ52個、アスレチックス58個。ツインズは53個だが、ロッコ・バルデリ監督は報復死球も辞さず、昨季は投手とともに退場処分を受けている。
しかし、大谷は申告敬遠(リーグ3位の13個)こそ多いものの、死球は極端に少ない。リアル二刀流実質1年目だった昨季はわずか4個で、今季もここまで4個。故障で長期離脱を強いられた主砲トラウトが6個だから、大谷がいかにぶつけられていないかがわかる。
■唯一無二の二刀流
大谷への死球が少ない理由は唯一無二の二刀流として注目度が高いからだともっぱらだ。ルース以来の「2ケタ勝利と2ケタ本塁打」、「史上初の投打の規定数到達」など数々の偉業がかかるだけに、ぶつけて大ケガをさせようものなら、ファンやマスコミから袋叩きにされるのは確実。要するに各球団の投手は腰が引けているのだ。報復死球があるとしても、矛先は大谷ではなくトラウトに向けられるのは仕方のないことだろう。
今季の4死球はいずれも、相手投手の変化球がすっぽ抜けて右肘のガードや自打球よけに当たったものだ。相手バッテリーの厳しいマークに合っても、ぶつけられないのは二刀流の特権といえるのかもしれない。