ロッテ佐々木朗希「変化球でかわし」5回1失点9勝目 カーブ&スライダー習得で“鬼に金棒”へ

公開日: 更新日:

 2日のオリックス戦で完投した疲労を考慮されたのかどうか、14日の日本ハム戦は中11日と間隔を開けての登板。あるいは蓄積した疲労を完全に取り除き、肩肘も含めてゼロから作り直している最中かもしれない。わずか58球で降板したものの、5回4安打1失点で9勝目(4敗)を挙げたのがロッテ佐々木朗希(20)だ。

「最低限の仕事はできたかなと思う。(予定されていた)5回を投げられたのは良かったです。先制点は取られたけど、その後は何とか粘って抑えられた。変化球でかわすことができた」

 試合後の本人がこう言ったように、この日の収獲は「変化球」だろう。

 佐々木朗希の武器といえば、160キロ前後の速球に140キロ台の落差の大きなフォーク。これまでなら投球の大半をこの2つの球種が占めていたものの、この日はカーブを1球、スライダーを5球交えた。変化球を効果的に使うことで、「かわすことができた」のだ。ロッテOBがこう言う。

「首脳陣は佐々木の投球の幅を広げるために、何年かかけてカーブとスライダーを習得させたいと考えています。どちらも投げようと思えば投げられるのですが、時間をかけて実戦でより効果的に使えるレベルにまでもっていくつもりのようです。ただ、佐々木は変化球を投げること自体が好きで、ボールを自由自在に動かすことに興味津々。カーブとスライダーの習得にも積極的に取り組んでいるようなので、どちらも大きな武器になるのにそれほど時間はかからないでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇