粘り強さ光る勝みなみ、観客魅了した河本力 若手に浸透した「自分もできる」の気持ち
勝みなみが史上3人目の連覇を遂げた今年の日本女子オープンは、会場となった紫CCすみれC(千葉)の特徴がよく生かされており見ごたえのある試合でした。
会場はフェアウエーこそ広々としているのですが、バンカーがうまく配置されており、ティーショットではクロスバンカーを嫌がって逃げたら深いラフにつかまって苦労するなど、選手にはドライバーの精度が求められました。さらにピン位置によって下りのラインを残さないようにグリーンを攻めることができるか、も問われました。
最終日は後半13番パー4が難易度ランク4位、14番パー4・1位、15番パー3・5位、16番パー4・6位、17番パー4・2位とタフなホールが続き、いかに粘り強くボギーをたたかないで済むか、攻守のメリハリが勝敗を分けました。
問題の17番ではクロスバンカーにつかまった首位タイの申ジエがボギーをたたき優勝争いから一歩後退し、アンダーパーの優勝圏内に踏みとどまっていた吉田優利はダブルボギーとして脱落しました。いっぽう、フェアウエーをキープした勝は2打目をピン2メートルにつけてバーディーを奪い混戦から抜け出します。このホールの結果が大きくものを言いました。