日本女子のエースは早田ひな 世界卓球2試合温存はやはり「中国対策」だった
主役交代か。
中国・成都で開催中の世界卓球。大会3日目まで「温存」されていた選手がいる。東京五輪女子シングルス銅メダルの伊藤美誠(22=世界ランク6位)ではない。同学年の早田ひな(22=同5位)だ。
3日の団体戦女子グループリーグ第3戦。日本はハンガリーにストレート勝ちの開幕3連勝。早田は今大会で初めてコートに立ち、初勝利を飾った。石川佳純(29=同9位)や平野美宇(22=同19位)が代表から外れた今大会。エースだった伊藤や次世代エース候補の木原美悠(18=同15位)は試合に出ていたが、早田は2試合続けてベンチを温めていた。
その徹底ぶりから注目度が集まり、開催地の地元・中国メディアは早田の特集記事を掲載。「日本女子チームで世界ランキング最高位の早田ひながついに登場」と煽った。
2試合目を終えた段階で、女子代表を率いる渡辺武弘監督は「今の日本選手は層が厚く、みんな調子もいい。今後、早田選手にも出番は来るので、他の選手にも出てもらった」と中国との対戦を見据えた作戦であることを示唆。早田のデータを極力、中国側に与えない戦略とみられる。