苫小牧中央・斉藤優汰 カットボールが打者の内外角へ厳しい角度を作り、ホームベース上でキュッと動く
斉藤優汰(苫小牧中央/18歳)
「初回に失点しましたが、ここまで毎試合逆転してくれたんで、今日も逆転してくれると信じて投げました。抜ける真っすぐが少なくて、指にかかったボールが多かったし、カーブでカウントをとれたのも勝因だったと思います。はい、自分としては、地を這うようなアウトローが理想なんです」
試合後の囲み取材。今日のピッチングは?……という漠然とした問いに、想定以上の分量と内容の「答え」が返ってくる。
ぶつ切りの返答しか返って来ない高校球児が多い中で、よくわかる話を整然と語れる説明能力の高さ。
こういうピッチャーなら、大人も教え甲斐があるだろうな……。間違いなく、優秀な「アンテナ」を備えたヤツだ。
この春、早くも150キロをクリアし、実戦では145キロ前後をマークしながら、カーブをカウント球にも勝負球にも使って、スライダー、カットボールにフォークボールも併せ持つ。
すっかり珍しくなったワインドアップからの投球モーションだから、189センチ、91キロの堂々たる体躯が、さらに雄大に見える。