苫小牧中央・斉藤優汰 カットボールが打者の内外角へ厳しい角度を作り、ホームベース上でキュッと動く
プレート三塁側を踏んで投げるから、右打者の外角低め、左打者の内角にきびしい角度を作りながら、ホームベース上でキュッと動くカットボールが効く。
昨秋は首をややかしげるようにして、頭を振って投げていたが、それが解消されて、きれいなタテの軌道で腕が振り下ろされ、一段と角度が増して、変化球が打者の近くで動くようになり、攻略困難な剛腕になった。
「テレビでプロ野球見ながら、バッターの反応で、なんとなくこのへんに投げたら危なそうだな……って、察知できるようになってきたような……」
サスペンス小説が好きだという。
「先の読めない中を、いろいろ想定しながら読み進めていくのが、ピッチングとちょっと似てると思いませんか」
広島が1位指名を公言した。今はまだ未完かもしれないが、今回のドラフト有数の大器に違いない。
時間をかけて、ゆっくりじっくり育ててくれるチームとのご縁がつながることを願ってやまない。
▽斉藤優汰(さいとう・ゆうた)北海道岩見沢市出身。189センチ、91キロ。右投左打。