スペイン戦勝利のカギ…久保建英と鎌田大地に課せられる「ブスケツ封じ」の難ミッション
久保建英はスペインサッカーを熟知
スペインの強さの基盤となっている<中盤の逆三角形>の連動性を崩すキープレーヤーとしてバルセロナ育ちの日本人選手の存在もクローズアップされている。10歳からバルサの下部組織でプレーし、18歳でレアル・マドリードと契約。現在スペイン1部で3位につけるレアル・ソシエダでレギュラーを張っているMF久保建英(21)だ。
■バルサ育ちの意地を
「久保は、スペイン戦の左サイドアタッカーとして先発すると思われますが、ボールを持って左サイドから中に切れ込んでいくとブスケツら中盤の3選手と絡むシーンも出てくる。当然、スペインがボールを支配している際には、久保も中盤の3選手に対して守備に回らないといけない。久保のパフォーマンスが、スペイン戦の行方に大きく関わっていく。
そもそも久保は、日常的に代表選手たちとリーグ戦で戦うなど<皮膚感覚>でスペインサッカーを熟知している選手。もちろん久保自身もプレー情報など丸裸にされている。そのことが吉と出るのか、凶と出るのか、フタを開けてみないと分からない部分もありますが、少なくとも言えることは、大一番のスペイン戦で活躍して勝利の立役者となり、日本の決勝トーナメント進出の原動力となれば、自身のサッカー選手としての価値が一段も二段もアップする。久保には<バルサ育ちの意地>を見せてほしい」
スペインに勝利すれば天国、負ければ地獄。これほどハッキリとした構図もない。格上相手に腹をくくり、決死の覚悟で戦いを挑むしかない。