メッシのW杯決勝延長戦ゴール“無効疑惑”いまだ物議…アルゼンチンの優勝は取り消される?
■過去にはマラドーナの「神の手」発言も
過去のW杯でトラブルは枚挙にいとまがない。
1986年メキシコ大会。アルゼンチンを2回目の優勝に導いたマラドーナは、イングランド戦でGKとヘディングで競った際、左手を頭の上に置いて「ハンド」でゴール。試合後、マラドーナは「神の手が触れた」と平然と言い放った。
2010年南ア大会のイングランド対ドイツ戦で、イングランドMFランパードのシュートはクロスバーに当たってゴールラインを割ったが、主審の判定はノーゴール。
「神の手」を含め、のちにミスジャッジだと分かっても訂正されることはなかった。
ランパードの幻のゴールによって4年後のブラジル大会から「ゴールラインテクノロジー」が導入され、18年ロシア大会からはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が採用された。
「ヒューマンな部分と近代的テクノロジーをどう融合させるかーーこのことは今後、しっかりと論議を重ねていくべき」とは前出の六川氏だ。