侍J栗山監督は“決められない男”…WBCへ「鬼宣言」も日本ハム時代には情実起用でブーイング
名投手コーチとして知られる評論家の権藤博氏は、投手起用の要諦を次のように言っている。
「継投の基本は『打たれる前に代えること』である。そりゃそうだろう、と思われるかもしれないが、これが案外、簡単ではない。好投している投手は代えづらい。ベンチからすれば、『あと1人』『もう1イニング』と欲も出る。代えて失敗すれば、打たれた投手も傷つくし、『継投失敗』とベンチの責任を問われる。だから、後手を踏むケースが多いのだ」
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WBCの初戦が9日に迫る中、日本代表を率いる栗山英樹監督(61)の采配を不安視する球界関係者の間で最も懸念されているのが、実はこの部分である。
日本ハムOBが言う。
「日本ハム監督時代の栗山さんは、野手出身ということを差し引いても、投手起用が上手ではなかった。特に継投ではミスが多く、ファンから『また継投失敗』『もう見飽きた』『投手交代が遅すぎる』と厳しい批判にさらされました。決断力に欠けるというか、ここぞという場面になればなるほど、コーチ陣に『これでいいよね?』と同意を求め、だれかが『それでいきましょう』と言い出すのを待っているんです。
いきおい交代機を逃したり、後手を踏んだりすることになる。投手コーチやベンチコーチの肩書で栗山監督の右腕を務めた、現オリックスの厚沢投手コーチ(侍ジャパン投手コーチ)の相づちがあって、ようやくベンチを出るということが多かったと聞きます。野手の交代も同様でしたね」
栗山監督本人もそれを自覚しているのか、4日に放映されたバラエティー番組の中でWBCに向けてこう言っていた。
「とにかく短期決戦の戦い方って、遅れない。手を打つことが遅れない。先に手を打てるかどうかということだと思うんですね。って言いながら遅れたら、本当にすいません(笑い)。なにやってんだよ、ってツッコんでください」
決断力うんぬんで言えば、同じ番組の中でこんなことも言っている。
「ボクはどっちかというと、温情とか、情があるっぽく見えていたと思うんですけど、もうバッサリいかないと勝てないと思います」