侍J3度目Vは栗山監督の温情采配が足かせ…骨折の源田を外さず、一発勝負で情を捨てられるか

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川崎招集が裏目に出た北京五輪、情を優先した星野監督

 栗山監督はダルビッシュ有(36=パドレス)に対して、「(調子が悪ければ)初回、俺代えるからね」と伝えたそうだ。「鬼になる」とか「情を捨てる」というのが常套句になっているが、実際にやっていることはまるで逆。今回の源田のケースと似ているのが、星野監督が率いた2008年の北京五輪だ。

「川崎(ソフトバンク)が五輪合宿中に左足甲の痛みを訴え、『骨膜炎』が判明した。キューバ戦にスタメン出場して症状が悪化。代役選手の招集が検討されたが、結局、星野監督は『アイツは五輪にかけてきた。何で川崎を連れてきたんだと(周りは)言うんだろうけど、そんなもん言わせておけ』と情を優先。

 それ以降の1次リーグはスタメンから外れ、準決勝に『9番・遊撃』でスタメン復帰したものの、全9試合中わずか3試合で7打席しか立たず、機能しなかった。こうした温情優先の選手起用が裏目に出て、メダルなしの4位と惨敗。星野監督は大バッシングを受けた。ただでさえ、侍ジャパンのメンバーは30人と限られている。北京の二の舞いにならないか心配です」(前出の代表関係者)

 1次ラウンド4試合を14打数2安打(打率.143)、2打点、7三振、5四球で終えた村上宗隆(23=ヤクルト)を4番で起用し続けていることに対しても、前出の高橋氏は「温情采配ではないか」と指摘する。

 1番・ヌートバー、2番・近藤、3番・大谷、5番・吉田が好調。1次ラウンド4試合は1試合平均9.5得点と打線が活発だったからまだしも、高橋氏が言う。

「昨年の三冠王とはいえ、栗山監督は4番の村上にこだわり過ぎているのではないか。WBC初戦直前の6日までの実戦でブレーキだった時(16打数2安打、打率.125)、最後の強化試合で6番に下げた途端に3ランを打ったので、すぐに4番に戻した。大谷と吉田に挟まれる形で結果が残せず、スイングの力みが目立つ。その試合の4番・吉田は開幕後も好調を維持している(.417)。村上の打順を下げるなど臨機応変に対応するべき。これから一発勝負になり、対戦相手の投手力が上がってきた時、4番で打線が分断されれば、命取りになりかねません」

山田哲人は「来てもらったから」

 思い入れのある選手は外せないのも栗山監督だ。なにかにつけて「魂」という言葉を口にするが、山田哲人(30=ヤクルト)もそのクチである。

 別の代表関係者は「栗山監督は『哲人には頼み込んで来てもらったから』と一度は固辞されたのに来てくれたので、なんとか生かしたい」と言うのだが、もっか打率.222。壮行、強化試合からバットは湿りがちで、1次ラウンドでもとりわけ12日の豪州戦は5タコ3三振とサッパリ。国際大会での勝負強さは捨て難いものの、打率.300、2本塁打と好調の牧秀悟(24=DeNA)をスタメンで使うべきとの声は少なくない。

 13日、侍ジャパンは完全休養日。大谷ら史上最高のメンバーが集まる中、栗山監督が公約通り、情を捨て去れるかどうかに、日本の命運がかかっている。

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