著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

鎌田大地「ビッグクラブで定位置をつかめる選手が増えないといけない」

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「日本人の価値を高めることが重要」

 それでも、結果を残さなければいけないのがプロである。

 3月24、28日には第2次森保日本の初陣となるウルグアイ、コロンビアとの2連戦も控えている。「自分が代表を引っ張る」と決意した以上、エース級の存在感を示すことが肝要となる。

 そこでひとつ注目されるのがポジションだ。

 カタールW杯では4-2-3-1のトップ下や3-4-2-1のシャドウの一角に入っていた鎌田だが、前述の通りにフランクフルトではボランチを主戦場にしている。 

 本人も「世界トップレベルを目指すなら6番が一番いい」とも語ったことがあるだけに森保監督が今後、どのような起用法を採るのか、非常に興味深いところだ。

「代表でのポジション? どうなんですかね。監督が決めることなんで。僕は中盤か前ならある程度どこでもできると以前から言っているし、やっぱり自分の考えうんぬんじゃなくて、監督が判断することだと思います。『6番がベスト』という発言もクラブレベルの話です。代表だと選手も違うし、戦い方や役割を含めた兼ね合いもある。僕はどこでもクオリティを出せると思っています」

 本人は臨機応変に対応していく考えだが、やはりモドリッチのような傑出した存在になろうと思うなら、ボランチやインサイドハーフなど、よりボールに触れてゲームメークに関与でき、時にはゴールにも絡める役割の方がベターかもしれない。

 ただ、新天地に赴けば、また定位置が変わることも考えられる。それを踏まえながら、森保監督も適正ポジションを判断していくことになりそうだ。

「いずれにしても、僕がいいクラブでプレーすることで日本人の価値を高めることが重要だと思ってます。日本が本気でW杯優勝を目指すと言える国になるためには、ビッグクラブで定位置をつかめる選手が増えないといけない。僕はその壁を壊したいと思ってます。そのためにも、まずは今のフランクフルトで出続けていい状態で代表戦に行くことが大事。毎日毎日、自分が成長できるようにやっていきます」

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